フリーランスは場所を選ばない働き方。でも実際、海外に移住して本当にやっていけるのか?私は40代でフランス・パリに移住し、日本のクライアントとの仕事を続けながら生活しているよ。今回は、実際に暮らしてみて感じた「フリーランスこそ海外移住に向いている」と思った理由や、日本との仕事を両立するコツ、ぶっちゃけ大変だったことまで、リアルな体験をもとにまとめてみました。
フリーランス×海外移住は本当に可能?
なぜ海外移住を考えるようになったのか
正直、最初から「海外に住みたい!」って思ってたわけじゃないんだよね。でも、フリーランスでずっと家にこもって仕事してるうちに、ふと「どこに住んでても仕事はできるんじゃない?」って思ったのがきっかけ。シェアハウスに住んでたし、実際、フリーランスのエンジニアがたくさん居たしね。WordPressでわかんないことをスペイン人のイケメンエンジニアに教えてもらったりしてね。日系ブラジル人に通訳してもらってね。
でもちょうどその頃、日本での生活にちょっと息苦しさを感じてた。毎日がルーティンで、なんとなく閉塞感があって。このままでいいのかなって、ぼんやり考えるようになってた。
「働く場所を選ばない」って本当だった
移住前は「海外で仕事できるなんて一部の人でしょ」って思ってた。でも実際、猫太郎の仕事はメールとチャットとZoomがあれば完結してて、どこにいても全く支障がなかった。だから、仕事環境を変えるより、暮らす場所を変える方がよっぽど簡単だったんだよね。特別なスキルや英語力が必要って思われがちだけど、案外そうでもない。今まで通り仕事ができて、住む場所だけ変えたって感じだった。
決め手は“やってみたい”という気持ち
最終的に背中を押してくれたのは、「やってみたい」っていう気持ちだったと思う。もしうまくいかなかったら日本に帰ればいいし、人生の中で一度くらい違う場所で暮らしてみるのもいいかもしれないって。40代になると、いろんなことに慎重になりがちだけど、それでも「今ならまだ間に合う」って思えたんだよね。だからこそ、少し怖くても一歩踏み出してみた。結果的に、その決断は大正解だった。

パリで実感したフリーランス移住のメリット
毎日がアートとカフェの中にある
パリに来てまず驚いたのは、ただ歩いてるだけで楽しいってこと。石畳の道とか、古い建物とか、街全体がアートみたいなんだよね。ふとした路地の風景さえ、絵になる感じ。仕事の合間にカフェでひと休みしてると、それだけで「なんか豊かだなあ」って思えたりする。日本にいた頃はコンビニコーヒー片手にパソコンに向かってたけど、今は同じ作業でもずいぶん気分が違うんだよね。
無駄な消費が減って心が整う
こっちは物価が高いってよく言われるけど、実は日本にいたときの方が無駄遣いしてたと思う。コンビニ、カフェチェーン、プチプラの服とか、ちょこちょこ使ってて意外と出費が多かった。でもパリでは、そういう“なんとなく消費”があんまりない。自然と、「ほんとに欲しい?」「これ必要?」って立ち止まるようになった。お金の使い方が変わると、心の使い方も変わる気がしてる。
距離感がちょうどいい人間関係
フランスの人間関係って、いい意味でドライ。もちろん仲良くなるとすごく温かいんだけど、最初は「あなたはあなた、私は私」って感じの距離感がある。それがすごくラクなんだよね。日本の「空気を読む」文化も悪くはないけど、疲れちゃうことも多くて…。こっちでは自分のことをちゃんと話せば、それで十分。無理に合わせたり、遠慮しすぎる必要がないから、人付き合いが軽く感じる。
日本との仕事をどう続けている?
時差とうまく付き合うコツ
フランスと日本は時差が7〜8時間あるんだけど、やってみると意外となんとかなる。私は朝型に切り替えて、日本の業務時間に少しでも合わせるようにしてる。こっちの朝9時って、日本は夕方5時くらいだから、午前中が勝負。逆に夜は完全にオフにできるし、自分の時間を守りながら働けるのもメリットなんだよね。慣れてくると、むしろこの時差がちょうどいいって思えるようになってきた。
使っているツールと仕事環境
海外にいると、「連絡がつくこと」「すぐに共有できること」がほんと大事。猫太郎はSlackとChatworkをメインで使ってて、Googleカレンダーでスケジュール管理してる。あと、時差確認に便利なのが「World Time Buddy」ってアプリ。日本とフランスの時間を並べて見られるからミスが減るんだよね。ネットさえ安定してれば、フランスでも日本と同じように普通に仕事できるよ。
信頼関係が何より大事
時差とか距離がある分、やっぱりいちばん大事なのは「信頼関係」。納期を守るのはもちろん、ちょっとした報告とか共有も、ちゃんと伝えるようにしてる。あと、フランスにいることを最初に伝えておくと、お互い無理のないやりとりができる。実際、場所よりも「この人なら安心して任せられる」って思ってもらえるかどうかが大きい。結局、人とのつながりが仕事の土台なんだよね。
海外で感じたフリーランスの限界と工夫
フランス語ができないと詰む場面もある
正直、フランス語ができないと困る場面はけっこうある。特に役所や病院関係は、英語も通じないことが多くて、最初は本当に苦労した。書類の記入ミスとか、予約の取り方ひとつとっても四苦八苦。翻訳アプリを使っても限界があるし、「聞き返されて分からないまま終わる」ってこともあった。でも逆に、こういう経験をすると行動力とか対応力はめちゃくちゃ鍛えられるんだよね。
孤独と向き合う時間が多い
移住して最初のころ、一番キツかったのは「誰にも頼れない感」だった。言葉の壁もあって、知り合いもいなくて、孤独感は想像以上。普段は元気でも、体調崩したときとか、ちょっとしたトラブルがあるとどっと心細くなる。でもそのぶん、自分を守る力がついてきたと思う。一人でも大丈夫って思えたら、世界の見え方が変わるんだよね。もちろん、たまに泣いたりもするけど(笑)
それでも選びたいこの暮らし
大変なこともあるけど、それを含めても「ここにいてよかった」と思えるんだよね。毎日の風景、暮らしのペース、人との距離感、すべてが自分にフィットしてる。日本では感じにくかった「自分の人生を生きてる」って感覚がある。不安もあるけど、それ以上に得られるものが多い。だから今でも、フリーランスでよかった、そして海外に来てよかったって心から思ってる。

まとめ|場所に縛られない自由と責任
フリーランスは海外と相性がいい
改めて思うけど、フリーランスって海外と相性がいい働き方だなと思う。どこにいてもパソコン1台で仕事ができるし、時間の使い方も自分次第。もちろん楽なことばかりじゃないけど、環境を変えることで、見える景色も働き方も大きく変わる。それって、すごく大きな可能性なんだよね。「海外=非現実」じゃなくて、「選べる選択肢のひとつ」って感じるようになった。
やってみないと分からないこともある
実際にやってみて気づいたのは、「準備だけじゃ足りない」ってこと。どれだけ調べても、不安をゼロにはできないし、想定外のことは絶対に起きる。でもそれって、日本にいても同じだよね。一歩踏み出すことでしか得られない感覚や経験がある。私も最初は不安だらけだったけど、行動してみたからこそ今の暮らしがある。だからこそ、ちょっと背伸びしてでも「やってみる」って大事だと思う。
自分の暮らし方は自分で選べる
海外に住んでるから偉いとか、すごいって話じゃない。大事なのは、「どう暮らしたいか」をちゃんと自分で考えて、選ぶことだと思う。私にとっては、それがたまたまパリだっただけ。フリーランスって、働き方だけじゃなくて「生き方」にも自由がある。それを活かすかどうかは自分次第なんだよね。自分の人生に、もっと自由を加えてもいいんじゃない?って、私は今すごく思ってる。